2015年12月31日木曜日

暮れゆく年の挨拶にかえて



あと数十分で2015年も幕を閉じようとしております。
昨年の暮れ、独立すると決断し、春から新たな一歩を踏み出しました。
危なげな海を、沈没することなく泳いでこられたのは、出会ったみなさんからいただいたアドバイスや助けがあったからだとしみじみ感じております。
何より、たくさんの魅力的な方々と出会い、心から仕事を楽しませていただきました。刺激的な場を与えていただけたことが、今年一年の何よりの財産です。
ここ数日、不幸ごとなどもありじっくり振り返る余裕がないというのも正直なところです。
振り返りについては翌年に持ち越しつつも、新たな一年もまた1つ1つの仕事楽しんでやっていきたいと思います。
みなさま、新たな年もどうぞよろしくお願いいたします!


※今年最後の一枚は、この前途中で引き返すことになってしまった五能線の旅での一枚です。

2015年12月25日金曜日

イルミネーションの下には商売が埋まっている

※ウィリアム・クラインのような迫力のある写真をイメージしたが、思うようにいかず。

仙台に行ってきた。
この時期の仙台といえば光のページェントが有名。
普段イルミネーションを撮ることは少ないのだけれども、物は試しとカメラを持ってぶらりと。
驚いたのは、こういうデートスポットってカップルばかりかと思いきや、三脚をもった渋いおじいちゃんたちがなかなかに多い。おそらく自信作を撮ってコンテストに、という思惑だろう。
自分でも撮ってみて思ったことは、光のページェント、思った以上に明るい。


2枚目の写真なんて、ISO100で手持ちで撮っているくらい。
イルミネーション×写真教室なんてのも需要があって面白いかも…など、イルミネーションの下、非常に無粋な妄想をしていた。

2015年12月23日水曜日

ベストピクチャー

年賀状のデザインを済ませ、入稿までこぎつけた(印画紙タイプの年賀状なので、入稿という表現は厳密には正しくないのかもしれないけども)。

作業中、BUMP OF CHICKENの「ベストピクチャー」を聞いていたのだけれども、いま改めて聞いてみると今の自分の心境にダイレクトに突き刺さるフレーズがちりばめられている。
高校時代はまさかこの曲で、これほどリアルな感じ方をするなんて思ってもみなかった。
「絵を描く」を「写真を撮る」に置き換えると、今の切実な感情がそのまま表れる。
来年も、まだまだ足掻いていこうと思う。


プライベートをDP2merrillで撮るようになって、少し感覚が変わってきた。ちょっと自由な感覚を取り戻しつつある。使いづらいことこの上ないけど、写真を撮るワクワクだけは残しておいてくれるカメラだ。


今年は初のマウントアダプタにも挑戦した。ペンタ67用のレンズを5D3へ装着してみた。
仕事でも一度使ったが、こういう風合いもまた面白い。



2015年12月22日火曜日

【備忘録兼】日本を今一度デザインし候


あきた産業デザイン支援センター主催の「グッドデザイン賞受賞講演会」へお邪魔してきた。
登壇したのは、シェアビレッジの村長でおなじみの武田昌大さんと、宮城を拠点に活動されているデザインハウスWASABIの佐藤和子さん。

お2人ともジャンルや立脚している場所は違うけれど、「こうだったら面白いだろう、ワクワクできるだろう」という感覚を大事にしている点はとても共通しているように見受けられた。
地方の抱える問題、日常の中のちょっとした問題、それらを深刻に捉えるのでなく、楽しんで解決していく姿勢は両人に感じられる。

この講演、中高生とか若い人たちにも聞いてほしかった。
働くことのつらさばかり教えられてうんざりしている子供たちへ、働くことの醍醐味を知る機会を思い知らせる良い機会になっただろうに・・・大人だって楽しいんだぜ(笑)

※写真は佐藤和子さんがデザインされた、椎茸グルメ&梅すき。
熱いご飯にこいつらをのっけて食べたい!
・・・深夜に書いていて腹が減ってきた。

2015年12月20日日曜日

地域資源と比内地鶏のレバ刺し


今月3件目の忘年会だった。忘年会ラッシュも残すところ1件。もちろん体調への配慮も必要だけれども、こうして人と会って話す中でヒントをもらえることもあるので、こういう場にはなるべく出るようにしている。

写真は比内地鶏のレバ刺し。
大館の「おいちい」というお店の定番メニュー。
普段ここにくると普通に食べられるのだけれど、これって冷静に考えたらかなり貴重なことだ。
鶏の刺身自体レアな上に、比内地鶏のレバ刺しとなると、レア感はかなりのもの。

良い素材は身近に転がっているのだが、それに気づくことが大事だと感じた瞬間だった。

2015年12月17日木曜日

「自由にやってみろ」という勇気


今年は珍しく雪が降らない12月でしたが、ついに秋田にも雪が降ってきた。
このまま根雪にならないことを願うばかり。

さて、今日はとある商品の撮影だったのだけれど、撮影終了後に先方の社長さんから子育ての話を伺うことに。
その流れのなかで、「自由にやってみろ(ただし自分で責任はとるようにね)」って、けっこう言う方も勇気が要るんじゃないかという話になった。
親心としては大切な子ほど安全な場所においてあげたいもの。高校生の親御さんでも、進学の際はできるだけ近くの大学に、という人がけっこう多い。
自由にやらせてみるというのは同時にその子を危険にさらすわけで、これを実行するのって実は勇気がいるんじゃないかという結論に。
これって子育てだけじゃなく組織でも同じことが言えるわけで、例えば新入社員の指導なんかでも“信頼して、あえて放任する”勇気ってのも、その人の成長の上では大切だなと・・・個人事業主としてはあまり縁がないところではあるけれど、そんなことを考えた。

親になるんだったら、内心不安だらけでも「自由にやってみろ」と言える人間でありたいと思う。

2015年12月16日水曜日

星のかけらを探しに行こう Again

昨日、話題のふたご座流星群について書こうと思っていたら、途中で見事机に突っ伏して寝てしまっていた。
空いっぱいの流星群・・・みたいなのを期待していたのだけど、一瞬で空がたくさんの流れ星で埋め尽くされるなんてことがあるわけもなく(あったらむしろ怖いけれど)。


実際撮ったらこんな感じに。
赤枠の中のちょっとした傷みたいなのが流れ星。
今回はかなり広めに撮っているのだけれども、さすがにこれをピンポイントで切り取るのは至難の業。

試しにタイミングをずらして撮ったカット(約1時間分)を比較明合成すると↓


あたりまえだけど、流れ星以上に普通の星たちがうるさい。
流れ星なんて一切お構いなく、空がお祭りな感じになってしまった。
流れ星を写真で表現するのはなかなか難しい。
次はだいぶ先になるけれど、これはリベンジせねばなるまい。

2015年12月14日月曜日

帰ってきた芝居馬鹿

毎度毎度、書いてはしばらくご無沙汰になるこのブログ。
だけど時折無性に書かずにはいられなくなる。

先週は、実に演劇漬けな一週間だった。
学生時代に演劇にハマり、卒業と同時に舞台制作に携わることになり、ズブズブと演劇の世界にハマっていった20代前半。
足を洗い、近年はつながりもほぼ消えかけていたのだが、独立を機に再び演劇の世界に戻ってくることとなった(フォトグラファーとして)。舞台写真への憧れというのがカメラを手にしたきっかけでもあったので、ある意味では原点に帰ってきたといえるかもしれない。

先週は大衆演劇の役者さんたちの撮影終了後、「劇団夢の旅」の瞳ひろし座長と芝居談義。
今まで関わってきた小劇場や新劇系の方々とはアプローチこそ違うけれど、芝居にかけるエネルギーはやはりすごい。
会話が進むほどに、若き日の演劇関係の思い出がするするとよみがえる。
やっぱり自分は芝居というものが好きなんだなぁ。
もっともっと、芝居にのめりこんで舞台写真を撮っていきたい。


そして昨日、舞台写真で携わったわらび座の「政吉とフジタ」が、125回に渡るロングランを終え、千秋楽を迎えた。この舞台に関してはいろいろと思い入れもあるので、また後日気が向いたら感想を書こうと思う。



2015年10月7日水曜日

【男の貌(かお)~その2】鈴木裕樹(わらび座)



舞台上で見る彼は、のびやかな歌声とまっすぐな存在感を放っている。
現在、わらび劇場で公演中の「為三さん!」で、主役の成田為三役を演じている、俳優・鈴木裕樹さん。
俳優として、また秋田で生きる同世代の人間として、最も気になる人の一人だ。

以前にわらび座さんの企画で彼と対談をさせていただいた際に、舞台上とはまた違った気さくな一面と、俳優としての姿勢にすっかりほれ込んでしまった。
「為三さん!」の舞台写真撮影以降、何度かお会いする機会があり、その際にお願いして撮らせてもらったのが上の一枚。成田為三役としての彼ではなく、人間・鈴木裕樹としての、力強い一面を写してみたいと思った。

ジャンルは違えど、同世代で刺激をもらえる人がいるというのは幸せなことだ。

●わらび座「為三さん!」
http://www.warabi.jp/tamezousan/

2015年9月5日土曜日

【男の貌(かお)~その1】TOSHIKI(IVVY)



「甘いマスクと裏腹に、まっすぐで力強い眼をしているなぁ」
それが、ファインダーを覗いたときの印象だった。
先日結成された、ダンス&ボーカルユニット【IVVY(アイヴィー)】のメンバー、TOSHIKI。

故郷、秋田へ帰省の折に、撮らせてもらった。
縁あって彼が高校生のときから撮らせてもらっているが、
会うたびに「良い年の取り方をしているなぁ」と思う。
若い彼にそんなことを思うのも奇妙な感じがするけれど、
自分の同年代のときと比べると羨ましいほどまっすぐな生き方をしている。



今回は新しいストロボ機材を導入したてで、そのテストも含めての撮影。
屋外で高出力のストロボなんて初めてなので、普段はなかなか撮れない
面白い画が撮れる。
お互い試行錯誤を繰り返しながらイメージを作りあげていく感じが
なかなか刺激的で面白く、短い時間ではあったがたくさんの発見があった。

この撮影から数週間後、IVVY結成の知らせをもらった。
どうやら、彼の転機にちょこっとだけ立ち会えたみたいだ。
彼の決意に、少し勇気をもらった。


●IVVY OFFICIAL SITE
http://www.ivvy.info/

2015年7月13日月曜日

Carl & Alan

前々から気になっていた2人、
Carl & Alan Maguire
双子のジャズミュージシャンだ。

今までわらび劇場や北秋田市の各地で、彼らのCDを目にする機会があって気になる存在だったのだけれど、意外な形で彼らに会うことができた。
しかも、撮影も。

昨日、秋田市の遊学舎で開催されていた「地域力フォーラムin秋田」の会場内にて、ちょうど北秋田市の方々がいらしたので挨拶をしていたところ、秋田市でのライブを前に会場へ来ていた2人と会うことが出来た。
写真を撮らせてもらったら、思いの外シャイで柔らかい雰囲気の2人。

7月いっぱい、秋田県内の各地でライブを開催するとのこと。
昨日は打ち合わせもあってお邪魔できなかったけれど、改めて彼らの音楽を聴いてみたいと思った。

●Carl & Alan Maguire



2015年5月5日火曜日

ポランファームの星降る夜(北秋田市・ポランファーム)

ようやくGWのトピックを書いているような状況です。
GWはブライダル撮影の時期でもあり、どちらかというと働いている日なのですが、2日の夜は自宅からほど近いところにあるポランファームさんのオープンファーム(夜の部)にお邪魔してきました。

牛舎を回り、BBQを楽しむ贅沢な時間。
夜の牛舎には不思議な生命力がありますね。
子牛たちの目が、暗闇の中に描き出される様はなかなかに神秘的なものです。
そんな中をちょっと抜け出して、牧場裏の桜を撮ってきました。


2015年5月2日土曜日

五所川原、津軽金山焼との出会い

3日前のことになりますが、五所川原の津軽金山焼の陶器市へ行ってまいりました。
仕事・プライベートに関わらずフード撮影が大好きなので(作る・食べるのももちろん大好きです)、その撮影用の器を物色するのが目的です。

津軽金山焼というのは、青森県の五所川原市にある窯元で作られる焼き物です。
備前のように釉薬を使わずに焼き上げた、ゴツゴツとした野趣のある雰囲気が特徴。
器を窯に入れる際、器の間に布を挟んで重ねて焼くため布の独特の風合いが生まれ、その模様がまた魅力の一つにもなっています。
以前から集めてはいたのですが、昨年秋にここの陶器市に参加してからは直接この場所に伺うようにしています。

何せ、この期間はこの金山焼が非常にお手ごろな価格で手に入る(笑)
まとめ買いをするにはぴったりのイベントなのです。

今回はオーソドックスな金山焼とは若干風合いの異なる2品を購入。
小皿に至っては、自分が欲しいと思っていたものをそのまま形にしてくれたようなものに出会え、ご満悦で帰ってきました。
早速、買ってきたお茶菓子を並べて撮影。
今回は自然光とレフのみでシンプルに撮っています。

津軽金山焼 春の陶器市は6日まで開催中。お近くの方、観光で青森方面へ出かける方はぜひ足をお運びください。

●津軽金山焼
http://www.kanayamayaki.com/




2015年4月30日木曜日

春の名残を いかにとやせん

営業周りをして、ちょっと時間があったので小猿部川方面までロケハンをかねて出かけてきました。
小猿部川は北秋足の山間を流れる川なのですが、山間部よりということもあって、枝垂桜などはまだ満開のピークをちょっとすぎたことかなという印象。
いわゆる桜並木というのはないのですが、山間の景色に点在する桜もなかなか悪くありません。
桜の季節はまもなく過ぎようとしていますが、桜が終われば田圃に水が張られ、また違った顔を見せます。

小猿部川流域は、そんな季節の変化を感じる景色に溢れています。



2015年4月27日月曜日

きみまち阪の満開の下

先日、友人たちとともに能代市二ツ井にあるきみまち阪へ桜を撮りに行ってきました。
以前から写真に興味がある人たちとワークショップをしてみたいという気持ちがあって、そんなときのための練習も兼ねての撮影会でした。

これが思いの外楽しい!
同じ場所へ撮りに行ってもそれぞれのアプローチの違いで、個性が如実に出てくる。
やはり写真はその人となりを写しだします。
写真を撮っているんだけど、それを通じてお互いの奥底を覗き込むような、そんな面白さがあります。
ひょっとしたら、普通に話しているとき以上に、相手のことがわかるかもしれませんね。
面白い発見がある、そんな一日でした。

近いうち、ワークショップを開催できればと、そんなことを考えています。



2015年4月21日火曜日

桜は飛脚のごとき猛スピードで

今年からは秋田の風景をしっかり残していこう思い、「まずは桜だ!」と息巻いていたのですが・・・今年の桜前線の早さには驚かされますね。
早いだけじゃなく、絶妙のタイミングで雨が降ってしまう。
なかなか思い通りにならぬ桜前線なのですが、ようやく今年最初の桜撮影に出かけることができました。
本日は秋田市での打ち合わせなどがいくつかあったので、早めに家を出て大潟村へ寄り道。
菜の花ロードの桜を撮りに行ってきました。
普段は山の中で人知れず咲く山桜などに惹かれるのですが、この王道感もなかなかのもの。

今回は寄り道でしたが、時間が合えば再度リベンジしたい場所ですね。


2015年4月16日木曜日

東北に受け継がれる祈り

ご縁があって、大館市 曲田にある北鹿ハリストス正教会へ作品制作も兼ねた取材へ伺いました。
先日、NHKのEテレで放送された「日曜美術館」の山下りん特集でも取り上げられていたのでご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、ロシア正教会の木造建築物で、現存する教会としては日本最古のものだそうです。



ロシア正教独自の十字架。


長閑な山間の集落の中にたたずむ、小さなドーム型の教会。
その姿は教会としての厳かさよりも、ユニークな作りの集会所といった風情が漂います。
それがかえって、地元の人々に長らく愛されてきたことを物語っているようでした。


文語体で書かれた聖書。いまでも司式の際には使用されるらしい。


教会の中では、山下りんの描いたイコンが並んでいました。
外から見た長閑さとは対照的に、教会の中は厳かな空気に包まれています。
決して広い教会ではないのですが、実際の広さよりも大きく感させる空気がありました。

東北には各地にロシア正教の教会が多く見受けられます。
それは、東北諸藩が戊辰戦争に敗れ、賊軍の汚名を着せられたことと強く結びついているそうです。
賊軍として過酷な運命に巻き込まれた人々にとって、ロシア正教は再生のための希望だったのでしょう。

もう少し、このあたりのことを深く掘り下げてみようと思いました。
時間をかけて、東北各地の信仰を巡る旅をはじめます。
ゆっくりなペースにはなるかもしれませんが、ちょっとずつ写真に収めていきます。

2015年4月15日水曜日

桜とブライダルと

本日はひょんなご縁で婚礼に関わらせていただくことになったご夫婦の、前撮りを行いました。
といっても、スタジオで撮影するわけではなく、オールロケーション。
2人にとって縁のある場所での撮影したいというオーダーでした。
朝の雨模様に少しヒヤッとしましたが、いざ撮影の時間になると日が射して、コンディションはバッチリ!
最初はぎこちなかった表情も、次第ににこやかな雰囲気に。
とても楽しく、刺激的な撮影をさせていただきました。
きっとお2人なら、パーティー当日も楽しく盛り上がることでしょう。




今回の撮影では、電源の確保や広さの問題でライティングについてかなりの制限がありました。
そんなこともあり、スペース的にも柔軟性のあるフラッシュベンダーというアクセサリーを試してみたら、これが思いの外大活躍。
数年前に買ってタンスの肥やしになっていたのですが、使い方を工夫するとかなり頼もしい味方になりました。
しばらく、レギュラーメンバーとして頑張ってくれそうな勢いです。

2015年4月14日火曜日

スタートライン


久々の更新です。
すっかり筆不精になっておりましたね。
今回、友人が新たに起業するというのでプロフィール写真を撮影させてもらいました。
上はそのときのテストカットです(ぎこちない笑顔ですみません)。

同じ時期に独立したもの同士、開業についての話や営業についてなど、自然と「あるある」な話題が多くなります。
やはり会社にいたころとは勝手も違ってくるので、「また一から場数を踏んでいかないといけないな」などと話しながら、こういう話ができる相手がいるということ自体非常に恵まれているなと、しみじみと感じておりました。
業種は違えど、同じスタートラインに立つものがいるというのは、非常に心強いものですね。

2015年4月3日金曜日

写真を残すことについての切実な欲求

開業届けを提出し、正式に独立しました。
まわりのみなさんの助けもあって、新聞に取り上げてもらったりと、とても恵まれたスタートを切ることができたなとしみじみ。

新聞での反響に予期せぬものが幾つかあって、写真の本質に気づかされたようでハッとしました。

生前遺影や家族写真についてのご依頼が、不思議と多いのです。
正直なところ、当初はそういった需要が決して多くはないだろうと考えていたのですが、そういう機会に写真を撮りたいという方は多いようです。
人が写真を残したいと思うのは、生まれてくるときと、自らの締めくくりを意識したとき。
自分が生きているということと深く結びついているんだなぁと、思わず考えさせられました。

シャッターを切ることは、すなわちその人の生きた証を残すことなのだと。
一枚一枚、人生を掬い取るようにしてシャッターを切っていけるようになろうと、自らに言い聞かせました。

どうぞみなさん、これからもどうぞよろしくお願いします。

コンドウダイスケ



2015年3月18日水曜日

羊について



5年前からライフワークとして撮りつづけている羊。
2・3月は羊たちの出産の季節。
今年は少し遅かったものの、元気な子羊たちが生まれてきた。
これから秋にかけて、また彼らの成長っぷりを残していこうと思う。

2015年3月17日火曜日

写真展開催!

急遽、写真展開催の機会をいただきました。
3/18-24、北秋田市七日市の龍泉寺にて写真展を開催いたします!
執筆しているうちに日をまたいでしまったため、「明日から」です。

今回は先日撮影した葛黒火まつりかまくらの模様を、地元や葛黒地区に縁のある方たちに見て欲しいということから、ご住職をはじめおさるべ元気くらぶのみなさんのご厚意で実現いたしました。
A3ノビ24点、A1 2点という、久々の大型写真展で、かなり見ごたえがあるかと思います。
葛黒・七日市地区以外の方でも入場OKとのことでしたので、お時間があればぜひ龍泉寺まで足をお運びください。




本日は通常業務と並行してのプリント作業。
プリントにしてみるとモニターでは見えなかった部分が露になるのですが、
A1サイズではそれがさらに顕著。
明日の搬入・展示でそれがまたどのように変わるのか、今から楽しみです。




●龍泉寺(google+内のマップに飛びます)
https://plus.google.com/108889604179368858729/about?gl=jp&hl=ja

2015年3月12日木曜日

北鹿新聞さんに取材していただきました

既に昨日のことになるのですが、大館・北秋田地区の地元紙、北鹿新聞さんに独立に対しての思いなどを取材していただきました。
・・・と、一言でいうには、昨日はあまりにも過酷な一日でしたね。

なぜか3月も中旬だというのに、そこかしこで吹雪によるホワイトアウト。
事故車両多発による通行止め。
車も勢いよく煽られるほどの強風。
自然の猛威をこれでもかというくらいに見せ付けてくれました。
写真を撮ろうかと思いましたが、車を駐車していると、視界が見えない後続車に追突されそうなのでやむなく断念。

そんな中にも関わらず、大館から北秋田まで取材にきてくれた記者の佐々木くん、本当にありがとう!
普段撮るばかりで、撮られる立場というのがなんとも気恥ずかしかったのですが、とても基調な体験をさせていただきました。

記事については、3/24日の朝刊に掲載されるそうです。
大館・北秋田の皆様、よろしければぜひご覧ください。

2015年3月7日土曜日

浜辺の歌

男鹿の浜辺には成田為三作曲の、「浜辺の歌」が良く似合う。


仕事にどっぷり集中する日々が続くと、自分自身のための、作品としての写真が撮れなくなる。
そんなとき、いつも決まって男鹿に向かう。
はっきりとした理由があるわけじゃないけれど、何かの拍子に男鹿を撮り始めるようになって、それ以来、自分自身の仕事と作品撮りのバランスをとるための作法として男鹿を撮っている。



いつも立ち寄るのがこの海岸。浜辺の歌の寂しげで叙情に溢れたメロディが良く似合う。
実際のモデルとなったのは、作詞を担当していた林古渓が当時住んでいた湘南の浜辺らしいのだが、作曲をした成田為三の中にはこの寂しげな秋田の浜辺が映っていたのではないか。
彼の地元が秋田ということもあるのだが、それを差し引いても、あのメロディとここからの景色が見事に合うのだ。



今年は成田為三 没後70周年らしい。
郷土を代表する作曲家に思いを馳せ、改めてこの浜辺を歩いてみようか。

2015年3月6日金曜日

再開

独立にあたり、ブログを再開することにした。
振り返ってみれば、以前にブログを書いたのが2011年2月。(旧ブログ)
その数日後に東日本大震災が起こって、そのことについて書こう書こうと思ううちに、書けないまま時が過ぎていった。
いま考えると、あの時期は自分なりにあの災害や、写真とのかかわりなどいろんなこととの整理をしようとしていたのかも知れない。
気づけばあれ以来、言葉をつむぐのは専らTwitterやFacebookに移っていった。
もちろん、どちらもそれぞれメリットはあるのだけども、長い文章を使ってじっくり向き合う作業というのを、2011.3.11以来やっていない。
あれからまもなく4年が経とうとしている。
4年の間にいろんな物事が通り過ぎていって、自分を含め、いろんなものが変わっていった。
今度こそは、それらをしっかり残していこうと思う。

写真は寒風山登山道から見た山頂の景色。
いつからか、壁にぶつかったときは男鹿へ行って無心で写真を撮ることが、自分自身の気持ちを切り替えるスイッチになっていた。