2015年4月30日木曜日

春の名残を いかにとやせん

営業周りをして、ちょっと時間があったので小猿部川方面までロケハンをかねて出かけてきました。
小猿部川は北秋足の山間を流れる川なのですが、山間部よりということもあって、枝垂桜などはまだ満開のピークをちょっとすぎたことかなという印象。
いわゆる桜並木というのはないのですが、山間の景色に点在する桜もなかなか悪くありません。
桜の季節はまもなく過ぎようとしていますが、桜が終われば田圃に水が張られ、また違った顔を見せます。

小猿部川流域は、そんな季節の変化を感じる景色に溢れています。



2015年4月27日月曜日

きみまち阪の満開の下

先日、友人たちとともに能代市二ツ井にあるきみまち阪へ桜を撮りに行ってきました。
以前から写真に興味がある人たちとワークショップをしてみたいという気持ちがあって、そんなときのための練習も兼ねての撮影会でした。

これが思いの外楽しい!
同じ場所へ撮りに行ってもそれぞれのアプローチの違いで、個性が如実に出てくる。
やはり写真はその人となりを写しだします。
写真を撮っているんだけど、それを通じてお互いの奥底を覗き込むような、そんな面白さがあります。
ひょっとしたら、普通に話しているとき以上に、相手のことがわかるかもしれませんね。
面白い発見がある、そんな一日でした。

近いうち、ワークショップを開催できればと、そんなことを考えています。



2015年4月21日火曜日

桜は飛脚のごとき猛スピードで

今年からは秋田の風景をしっかり残していこう思い、「まずは桜だ!」と息巻いていたのですが・・・今年の桜前線の早さには驚かされますね。
早いだけじゃなく、絶妙のタイミングで雨が降ってしまう。
なかなか思い通りにならぬ桜前線なのですが、ようやく今年最初の桜撮影に出かけることができました。
本日は秋田市での打ち合わせなどがいくつかあったので、早めに家を出て大潟村へ寄り道。
菜の花ロードの桜を撮りに行ってきました。
普段は山の中で人知れず咲く山桜などに惹かれるのですが、この王道感もなかなかのもの。

今回は寄り道でしたが、時間が合えば再度リベンジしたい場所ですね。


2015年4月16日木曜日

東北に受け継がれる祈り

ご縁があって、大館市 曲田にある北鹿ハリストス正教会へ作品制作も兼ねた取材へ伺いました。
先日、NHKのEテレで放送された「日曜美術館」の山下りん特集でも取り上げられていたのでご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、ロシア正教会の木造建築物で、現存する教会としては日本最古のものだそうです。



ロシア正教独自の十字架。


長閑な山間の集落の中にたたずむ、小さなドーム型の教会。
その姿は教会としての厳かさよりも、ユニークな作りの集会所といった風情が漂います。
それがかえって、地元の人々に長らく愛されてきたことを物語っているようでした。


文語体で書かれた聖書。いまでも司式の際には使用されるらしい。


教会の中では、山下りんの描いたイコンが並んでいました。
外から見た長閑さとは対照的に、教会の中は厳かな空気に包まれています。
決して広い教会ではないのですが、実際の広さよりも大きく感させる空気がありました。

東北には各地にロシア正教の教会が多く見受けられます。
それは、東北諸藩が戊辰戦争に敗れ、賊軍の汚名を着せられたことと強く結びついているそうです。
賊軍として過酷な運命に巻き込まれた人々にとって、ロシア正教は再生のための希望だったのでしょう。

もう少し、このあたりのことを深く掘り下げてみようと思いました。
時間をかけて、東北各地の信仰を巡る旅をはじめます。
ゆっくりなペースにはなるかもしれませんが、ちょっとずつ写真に収めていきます。

2015年4月15日水曜日

桜とブライダルと

本日はひょんなご縁で婚礼に関わらせていただくことになったご夫婦の、前撮りを行いました。
といっても、スタジオで撮影するわけではなく、オールロケーション。
2人にとって縁のある場所での撮影したいというオーダーでした。
朝の雨模様に少しヒヤッとしましたが、いざ撮影の時間になると日が射して、コンディションはバッチリ!
最初はぎこちなかった表情も、次第ににこやかな雰囲気に。
とても楽しく、刺激的な撮影をさせていただきました。
きっとお2人なら、パーティー当日も楽しく盛り上がることでしょう。




今回の撮影では、電源の確保や広さの問題でライティングについてかなりの制限がありました。
そんなこともあり、スペース的にも柔軟性のあるフラッシュベンダーというアクセサリーを試してみたら、これが思いの外大活躍。
数年前に買ってタンスの肥やしになっていたのですが、使い方を工夫するとかなり頼もしい味方になりました。
しばらく、レギュラーメンバーとして頑張ってくれそうな勢いです。

2015年4月14日火曜日

スタートライン


久々の更新です。
すっかり筆不精になっておりましたね。
今回、友人が新たに起業するというのでプロフィール写真を撮影させてもらいました。
上はそのときのテストカットです(ぎこちない笑顔ですみません)。

同じ時期に独立したもの同士、開業についての話や営業についてなど、自然と「あるある」な話題が多くなります。
やはり会社にいたころとは勝手も違ってくるので、「また一から場数を踏んでいかないといけないな」などと話しながら、こういう話ができる相手がいるということ自体非常に恵まれているなと、しみじみと感じておりました。
業種は違えど、同じスタートラインに立つものがいるというのは、非常に心強いものですね。

2015年4月3日金曜日

写真を残すことについての切実な欲求

開業届けを提出し、正式に独立しました。
まわりのみなさんの助けもあって、新聞に取り上げてもらったりと、とても恵まれたスタートを切ることができたなとしみじみ。

新聞での反響に予期せぬものが幾つかあって、写真の本質に気づかされたようでハッとしました。

生前遺影や家族写真についてのご依頼が、不思議と多いのです。
正直なところ、当初はそういった需要が決して多くはないだろうと考えていたのですが、そういう機会に写真を撮りたいという方は多いようです。
人が写真を残したいと思うのは、生まれてくるときと、自らの締めくくりを意識したとき。
自分が生きているということと深く結びついているんだなぁと、思わず考えさせられました。

シャッターを切ることは、すなわちその人の生きた証を残すことなのだと。
一枚一枚、人生を掬い取るようにしてシャッターを切っていけるようになろうと、自らに言い聞かせました。

どうぞみなさん、これからもどうぞよろしくお願いします。

コンドウダイスケ